卵のQ&A
日本人には、とても身近な卵に関するQ&A。よく知っているようで知らないことはまだまだくさんあるかも？！
卵の白身が白く濁っています。卵が傷んでいるのでしょうか？
卵のQ&A卵白（白身）が白く濁っているのは、卵が新しい証拠です。産まれたばかりの卵白には、炭酸ガスが溶けているため白濁していますが、時間の経過とともに炭酸ガスは、卵の気孔（殻にあいている非常に小さな穴）から放出され透明になります。
卵の殻の表面がざらざらしていたり、凸凹したりしている卵がありますが食べられますか？
卵の殻の突起やざらつきは、ストレスによるものや加齢によって増加するものなどが知られています。卵を割ってみて、卵に見た目の異常、異臭、腐敗がなければ問題なく食べられます。球形に近い卵や楕円形に近いいびつな卵の場合も、割った卵に異常がなければ問題なく食べられます。
卵を割ったら卵白に木屑のような赤茶色の小さなツブツブありましたが、卵を食べても問題ないですか？
卵白に混入している木屑のような小片は「ミートスポット」、「肉斑」と呼ばれるもので、卵殻色素の粒子が集まったものです。遺伝や加齢等によるものと考えられています。食べても問題はあり ませんが、肉班のある卵を見た目で敬遠する方もいますので、肉班を取り除く等の処置をした ほうが良いかもしれません。
固ゆで卵を作ったら、黄身の周りが緑色っぽくなったのはなぜでしょうか？
加熱されたことにより、卵白と卵黄に含まれてる成分が化学反応を起こしたためです。高い温度で長時間加熱されるほど、変色します。変色を防ぐには、新しい卵を使い長時間茹でないこと、そして冷水ですぐに冷ますことです。
卵を食べていいのは一日一個までと聞きましたけど・・・。
1913年にロシアのニコライ・アニチコフがうさぎを使った実験結果からコレステロールの摂り過ぎは良くないとされました。その結果、コレステロールの摂取を控えようということから、卵は一日一個説が広まったとされています。
現在では、卵のコレステロールは血中コレステロールの値にほとんど変化しないとことがわかっており、厚生労働省が設けていた食べ物から摂取されるコレステロールの上限目標は、2015年から撤廃されました。健康な方は、特に卵の摂取制限数を気にすることなく食べて問題ありません。
